三鷹市 派遣看護師

素晴しい最期を迎えた方のエピソード

素晴らしい最期ということで、思い出すのは、やはり、温かいご家族の愛に包まれた中で息をひきとられた95歳の方です。私は介護施設の看護師として働いていますが、ぎりぎりまで在宅介護をされていましたが、やはりご家族では難しいということで来られました。施設に来られてからは、絶え間なく、ご家族だけでなく、ご親戚やお孫さん達が面会に来られ、声をかけ、手をにぎり、身体をさすり、時にはその方の周りで楽しい笑いがあったりして、本当にこの方が大事にされていることを感じました。その方は踊りがとても好きだったそうで、ご家族がお好きだった音楽をかけ、動かせる手だけ動かして踊られることもありました。この方は家族を愛し、家族のために、一生懸命生きてこられた方なんだろうと思いました。ご家族のご希望で、出来るだけ自然に最期を迎えさせてあげたいとおっしゃるので、こちらもそのお気持ちを受け、病院で行うような治療行為なく、より良い時間を過ごせるよう努めました。今は医療も高度になってきて、生きていらっしゃるけれど、QOLが低くなる方も中にはいらっしゃいます。人が人として最期まで良い生活を送ること、とても大事なことだと思うんです。少しずつ衰えていかれ、眠る時間も多くなってきました。起きた時は声をかけると、にっこりされるんですよね。最期まで笑顔のある方でした。そして、食事が取れなくなってから、数日後、眠るように静かに亡くなられました。そのときに、ちょうどご家族がいらっしゃっていたのですが、皆がその方に「ありがとう」「ありがとう」と声をかけるのです。そして、私達職員にも同じように感謝の気持ちを伝えてくださいました。その方の最期を共に過ごせた私は本当にありがたかったと思っています。